避妊をしていても、性行為の際に不安が頭をよぎる方もいるでしょう。
中には、行為に集中できず痛みを感じてしまうケースも。
そこで今回のMOREDOORでは、「性交痛を感じたエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Zさんの場合……
私の場合は、初体験からしばらく性交痛を感じていました。
緊張していたのと、コンドームをつけていても避妊が心配だったこともあり、集中できず痛みがありました。
男性側もまだ不慣れなところもあったと思いますが、自分がリラックスしていなかったのが、大きいと思います。
そのときの心情は?
痛みに対しては、「こんなものなのかな」と思っていましたが、正直苦痛でした。
女性側に喜びがあるというのは、どういったところなのかなと考えました。
好きな人と一緒にいられるなら、別にしなくてもいいと思うように。
むしろ性行為をせず、デートをしてイチャイチャしているときの方が楽しかったです。
どのようにして症状は改善しましたか?
ピルを飲むようになり、避妊の心配が減り、リラックスできるようになったため、性交痛が改善したのではないかと思います。
やはり避妊に対する心配があると、気が散って集中できないので、女性が受け入れる体制を作るのは難しいと思います。
世の女性陣へ伝えたいことは?
性交痛は自分だけの問題ではありません。
相手にも協力してもらい話し合うこと、一方的な行為をしてくる相手を避けることは重要だと思います。
また、私の場合は避妊に対する心配が大きく、リラックスできずに性交痛を感じていたので、自分に適した避妊の方法を選ぶことや、信頼できる婦人科医に相談することも意味があると思います。
(35歳/主婦)
違和感を覚えたときは専門家へ
避妊の心配があり、リラックスできず痛みがあったというZさん。
性交痛の原因は人によって異なりますが、主にうるおい不足、身体的特徴や体質、膣の炎症が原因となっている可能性が高く、また子宮内膜症や子宮筋腫といった婦人科系疾患が要因の場合もあります。
心や体の違和感、痛みは早めのケアと、何よりパートナーの理解が大切です。
皆さんも、不安や違和感を覚えたときは、まずパートナーに言葉で伝えること、そして婦人科での受診を考えてみてくださいね。
今回は「性交痛を感じたエピソード」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
(MOREDOOR編集部)