皆さんは、性について正しい知識を持っていますか?
性の知識で勘違いをしていることがあったという方も少なくありません。
そこで今回は、「安全日について誤解していたエピソード」をお届けします。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
41歳派遣社員、Dさんの場合……
社会人になりたての頃の話です。
当時お付き合いしていた彼は、「生理から10日から2週間くらいが妊娠しやすいんでしょ?」とその日に性行為をするのを避けてくれていました。
ただ、その日以外は避妊しなくても妊娠しないから大丈夫だと誤解していて、避妊をお願いするのに苦労しました。
一度避妊なしで性行為をしてしまい、その後ハラハラする羽目になりました。
「安全日」なんてものはなく、危険日を避けても、それ以外の日が完全に大丈夫な訳ではないと知ってほしいなと思った経験でした。
そのときの心情は?
「今日は安全日だから大丈夫でしょ?」と、無理にされるのが苦痛でした。
避妊なしでされたあとは、妊娠していたらどうしようと、生理が来るまでずっと不安でした。
子どもや大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?
安全日や危険日はあくまで目安ということ、どんなときも相手の気持ちを尊重すること、自分の知識がいつも正しい訳ではないということを教育してほしいです。
また、性行為は女性の身体にダメージを与える可能性があることを知ってほしいです。
女性のためだけでなく、男性自身を護るためにも、予定外に子どもを作ってしまった場合の悲惨さを、中学生くらいで学ばせておくのがいいと思います。
正しい知識を
彼が安全日について誤解していたというエピソードでした。
生理期間とはいえ、必ずしも妊娠しないというわけではありません。
精子の寿命は通常、射精後2~3日ですが、まれに女性の体内で1週間ほど生きることもあるといわれています。(引用:ルナルナ)
また、体調の変化から排卵日がずれることも。
そのため、生理中に性行為をした時の精子が生き延び、生理が終わって1、2日後に排卵があると妊娠する可能性があります。
妊娠を望まない場合は、必ず避妊をするようにしましょう。
皆さんも、性について誤解していたことはありますか?
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
(MOREDOOR編集部)