「20代で不正出血…?」痛みはなかったけれど念の為病院へ…判明した疾患とは【医師監修】

「20代で不正出血…?」痛みはなかったけれど念の為病院へ…判明した疾患とは【医師監修】

日常の中で突如として現れる不正出血は、多くの女性にとって不安の種となります。
不正出血は、時として身体からの警告信号かもしれません。
今回は、不正出血とその原因を探る勇気を持った一人の女性の経験を、彼女の言葉を借りてお伝えします。

監修:森女性クリニック院長、森久仁子 
産婦人科専門医、医学博士。大阪医科大学を卒業後、同大学産婦人科学講座に入局、同大学産婦人科学講座助教、和歌山労災病院をへて、平成25年和歌山市に森女性クリニックを開院。産婦人科としての枠組みだけではなく、女性医療の充実を目指すべく診療を行っている。

森女性クリニック

規則性のない不正出血が……

「私は20代の中頃、結婚を機に妊活を始め、自分の体と向き合うため基礎体温を測り始めました。

それまでは無頓着だった私の生理周期ですが、いざ記録を取ってみると、規則性のない出血があることに気づいたのです。

痛みはなく、周期性も見られなかったため、大したことはないと思いがちでしたが、”一応念のため”と近くのレディースクリニックへ足を運びました。」

初めてのレディースクリニック

「クリニックを訪れるのはこれが初めてで、緊張と不安が入り交じった心境でした。

診察の結果、私の不正出血の原因は、比較的大きな子宮筋腫が複数個あることと判明しました。

医師からは、手術で筋腫を取り除く方法、妊娠への影響、さらには帝王切開の際に筋腫を一緒に取り除く選択肢について丁寧な説明を受けました。

幸いなことに、その後私は自然に妊娠することができ、帝王切開で無事に赤ちゃんを出産し、同時に筋腫も取り除く手術を受けることができました。」

この体験で思うことは?

「レディースクリニックを受診すること自体初めてだったので、緊張と不安がありました。

不正出血をはじめ、正しい情報に誰でも簡単に辿り着けるようにしてほしいです。

中年になった今でさえわからないことが多いので、専門的に教育できる人に携わってほしいと思います。」
(40歳/主婦)

不正出血の原因は……

不正出血は、生理以外の女性器からの出血のこと。

その原因は、女性ホルモンの乱れのほかに、性病などの炎症や、卵巣腫瘍や子宮頸がんなどの婦人科系疾患、妊娠時の着床などが原因として考えられます。

不正出血は、適切な医療機関で相談をすることが、何よりも重要です。

他にもなにか気になる症状があったら、早めに婦人科へ相談してみてくださいね。


※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医を持つのもよいので、検討してみてください。
※監修:森女性クリニック院長、森久仁子
(MOREDOOR編集部)