性行為の際にコンドームを使用する方は多いでしょう。
しかし、適切なサイズを使用しないと性液が漏れてしまうことも……。
そこで今回のMOREDOORでは、「コンドームの使用で混乱したエピソード」をご紹介します。
産婦人科専門医、医学博士。大阪医科大学を卒業後、同大学産婦人科学講座に入局、同大学産婦人科学講座助教、和歌山労災病院をへて、平成25年和歌山市に森女性クリニックを開院。産婦人科としての枠組みだけではなく、女性医療の充実を目指すべく診療を行っている。
Eさんの場合……
初めての彼氏ができ「性交渉もそろそろかな」というタイミングで、避妊についてきちんと話をしました。
コンドームが必要だということになったのですが、私は現物を見たことがなく、買いに行ったこともありませんでした。
彼氏が一人暮らしだったので、コンドームを準備してくれることに。
私はサイズに違いがあることを知らず、彼氏がLサイズを買っていたことに気づきませんでした。
使用後に毎回ユルユルだなと思っていたのですが、彼氏が準備したものを疑うことはありませんでした。
しかし、ある日、コンドームが膣内で抜けてしまい、婦人科の受診をしました。
そこで初めて、男性器やコンドームにサイズがあることを教えてもらい、改めて自分で準備することも必要だと感じました。
そのときの心情は?
避妊に失敗したかもしれない不安ばかりでした。
婦人科で話を聞いたときはびっくりすることばかりでした。
性教育にどんなことを期待しますか?
初めて性交渉を体験する女性が、その場で男性器のサイズやコンドームの種類の違いを理解するのは難しいと思います。
あらかじめ、身長やバストサイズなどに個人差があるように、男性器にもサイズの大小があること、コンドームにもサイズがあることなどを教えてもらえれば、想像がしやすいと思います。
また、自分や相手を大事にするために、将来にわたって幸せな人生を送るために、性教育はとても大切な教育であることをまず、教えて欲しいと思います。
愛情表現として、心身の安定のために行う性行為も素敵なことであると教えて欲しいです。
(40歳/専業主婦)
正しい性教育を……
知識がなく、避妊に失敗したかもしれないと不安になったというエピソード。
実は、コンドームにはサイズがあります。
主に太さでサイズ分けされており、メーカーや商品によりばらつきがありますが、Sサイズ(約3.1cm)、Mサイズ(約3.3cm)、Lサイズ(約3.8cm)、XLサイズ(約4.5cm)となっています。(引用:コンドームの通販専門店PINELAND)
男性器のサイズにあった商品を選ぶことで、避妊や性感染症を防ぐ効果を得られるでしょう。
また、アフターピルを服用することで、緊急的に妊娠を防ぐことが可能です。
避妊に失敗してしまったときなど、緊急事に服用することで妊娠する可能性を減らすことができます。
服用した人のなかには、副作用を発症する場合も。
副作用がつらいときは医師に相談しましょう。
緊急避妊にかかわる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧は、厚生労働省HPに紹介されています。
また、オンラインクリニックでも対応可能な場合も。土日祝日などは特に心強いですよね。
万が一の時に備えて自宅近くの頼れる婦人科医も調べておきましょう。
▶︎厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」
皆さんも、コンドームの使用で混乱した経験はありませんか?
※監修:森女性クリニック院長、森久仁子
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)