婦人科疾患に気づいたエピソード<ランキング>

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第3位「Sさんの判明した原因は……」

現在、40代のシングルマザーで、子どもが3人います。

20代の頃、3人目を産んだ後、膣の出入り口辺りから少量の不正出血がありました。

当時出産も兼ねて通っていた婦人科で診てもらったところ、「異常はないので、様子見でいい」と言われました。

とくに目立つ症状もなかったので、気にしていませんでした。

それから20年経ち、子育てが落ち着いてきたので、友人の紹介で知り合った男性とお付き合いすることに。

その方に「膣の不正出血が気になるから病院に行こう」と言われました。

正直めんどくさいと思い、適当に誤魔化していたのですが、「一緒に行くから!」と何度も言われたので、渋々行くことに。

子宮がんの検査をし、結果は「子宮頸部高度異形成」と言われました。

症状としては、彼と付き合う前から下着に着くか着かないかの少量の出血がありました。

当時、たまたま低用量ピルを使用する機会があり、使っていたところ出血がなくなったため、余計に大したことはないと思ってしまっていました。

それからもとくに大きい症状がなかったため、受診を促してくれた彼には本当に感謝しています。

どんな治療を受けましたか?

家の近くの個人産院で子宮がんの検査をした後、先生に「紹介状を書くので大きい病院に行って再検査して下さい」と言われ大きい病院で再検査しました。

その結果、子宮の一部摘出か全摘出かと言われました。

一部摘出でもよいけど、ごくまれに5〜10年後、再発という可能性もゼロではないと言われたので、全摘出を選びました。

世の女性陣へ伝えたいことは?

この病気は、まったく症状のない方もいるようなので、家族やパートナーのアドバイスや定期的な健診はとても大事だと思います。

一部でごくまれに、再発や進行で苦しんでいる方もいらっしゃるみたいです。

子宮頸部高度異形成は5〜10年ほどで進行する場合、子宮頚がんになることもあるそうです。

痛みなどの症状がなかった上に、シングルマザーだったので、毎日育児と仕事でバタバタしていて気にもしていませんでした。

自分には関係ないことだと思い込んでいましたが、定期的に検診に行くことは、大事だと思います。

監修医:新見正則医院院長、新見正則

1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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