「好きな人はいます。でも恋愛ではありません」注目を浴びない“性的マイノリティ”の当事者は今

「好きな人はいます。でも恋愛ではありません」注目を浴びない“性的マイノリティ”の当事者は今

一方世界の性教育は……?

ユネスコなどが協同し作成した国際セクシュアリティ教育ガイダンスは、国際的な性教育の指針となっています。
その中では年齢別に学ぶ項目の目標が掲げられていて、5〜8歳で「ジェンダーと生物学的性の違いを定義し、それがどのように違うのか説明する。自分がどのように感じているのか考える」とあります。
小さい頃から教育すべきと話したCさんの提案は、まさに国際的な性教育のガイドラインと合致しているといえるでしょう。
引用元:国際セクシュアリティ教育ガイダンス▶️

他の当事者の声もご紹介します。

36歳Dさんの場合

友達が好きな人の話をしている時に自分だけ話に入れなかったり、恋人の話をしや相談に乗れないことが多々ありました。
告白され、好きになるかもしれないと思い半年間付き合ってみましたが、やはり好きという感情にはなれず結局別れてしまいました。
今は人として相手のことを理解していたら恋愛感情がなくても付き合っていけると思っています。

恋愛トークが苦手と感じた経験は?

「好きな人が誰か?」や初体験の話を友達がしていても経験がない為、話を聞いているのも恥ずかしくなり何かと理由をつけてその場から立ち去っていました。聞かれても困るしあまりそのような話が出ないように自分から話の話題を変えていたと思います。

性的マイノリティに対する認知を高めるためには?

アセクシュアルという言葉を聞いただけでは、どのような意味かわからない人が多いと思います。
大人になってからでは理解を求めようとするのは難しい。また大人が子どもに対して、女の子はピンク男の子は青というように性別で色を変えたりする事もあまり良くないのではないかと感じる事があります。義務教育での授業に取り入れるなど子どものうちから理解を高めていく事が必要なのではないかと思います。
(36歳/会社員)

まだ知らない性のマイノリティがある

学校教育において、アセクシュアルを含む性の多様性についてどのように考え、どう教えるべきかは重要な問いです。
「自分がまだ知らないけれど多様な性の価値観が存在するかもしれない」と知識として知っているかどうか……。
何よりも大人たちの多様な性についての開かれた対話と理解が、より寛容な社会を築く一助となるのかもしれません。
皆さんは性のマイノリティの当事者の声を、どのように感じましたか?

※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
(MOREDOOR編集部)