『自覚症状はなく…』⇛医師から告げられた“疾患”に「心配になってしまう」「ひどくなる前に気づけてよかった」【医師監修】

『自覚症状はなく…』⇛医師から告げられた“疾患”に「心配になってしまう」「ひどくなる前に気づけてよかった」【医師監修】

疾患は日常生活で気づきにくい場合もあります。

中には、妊娠中の妊婦健診で異常が見つかることも……。

そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。

監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。

ひなたクリニック

Sさんの場合……

私の場合は、子宮筋腫でした。

第2子妊娠中に妊婦健診で、子宮筋腫があると指摘されました。

指摘があるまで自覚症状はありませんでした。

「子宮筋腫があるね。今後、大きくならないか産後も定期的に診せてね」と医師から言われたので、産後に婦人科で受診しました。

どんな治療を受けましたか?

出産後に同じクリニックで定期的に経過観察をしてもらっていました。

出産から2年ほど経過したため、MRIで検査をしたところ子宮筋腫が5cmほどになっていました。

今後、月経が続く限り子宮筋腫が大きくなり続ける可能性があり、月経量が増えたり貧血などの症状が出たりする場合もあるため手術をすすめられました。

私の母も子宮筋腫で子宮全摘手術をしていたので、全摘しなければならなくなる前にと思い、子宮筋腫摘出手術を受けました。

お産でお世話になっていたので先生への信頼があり、人生初の手術でしたがあまり不安は感じずに手術を受けられました。

周囲の方に打ち明けましたか?

まずは経験者である母に話してから、主人にも話をしました。

「できるだけ早く手術してもらった方がいいだろう」と手術をする方向に話が進みました。

母は自分の経験を話してくれ、先生を信じてすべてをお任せするようにと励ましてくれました。

世の女性陣へ伝えたいことは?

婦人科の診察を恥ずかしく感じる方もいらっしゃると思いますが、自分の体のことなので定期的に見てもらうことは大切だと思います。

私は妊娠中に子宮筋腫を見つけてもらいましたが、妊娠・出産のときだけでなく、定期的に婦人科検診を受けておくと、いざというときに相談しやすいと思います。

※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。

このエピソードに読者は

『妊娠中に筋腫があると知らされたら心配になってしまうことでしょう。しかし婦人科の先生のことを凄く信頼しているのが伝わってきました。良い先生に恵まれてよかったですね。』

『子宮筋腫がひどくなる前に妊婦健診で気づくことができて、手術で取り除くことができてよかったなと思いました。』

『出産時には異常がなかったんでしょうし、2年でこうなってしまうんですね。毎年検診を受けた方がいいんだなって思いました。』

など、さまざまなコメントが多く寄せられました。

定期的な婦人科検診を……

第2子妊娠中の妊婦健診で、子宮筋腫が見つかったようですね。

その後、子宮筋腫摘出術を受けたというSさん。

皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。


※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)

三橋裕一

三橋裕一

ひなたクリニック院長

1964年生まれ。医師になり28年目。

福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。

趣味はお酒とバイクジムカーナ。

利き酒師やフードマイスターの資格も保有。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。