セミナー当日は……
セミナーの内容は、LGBTQ+に関する基礎知識から、当事者の声を聴ける機会の提供など多岐にわたるものでした。
当日の様子を、担当者は
『接客をする上で「当事者の方がどういう心理状態なのか、聞きたいけど聞きづらい」という課題を大きく感じました。
セミナーは大変盛り上がり、1時間では足りないほどでした。』と振り返ります。
実際、セミナー後のアンケートには、98%の企業が「考えるきっかけになった」と回答。
他にも、
『今すぐできることが知れてよかった!』
『「特別扱いをしてほしくない。」「当たり前のように扱って欲しい」というニーズを知れて良かった』など、参加企業から高い満足度が得られたようです。
『知識を持っていると、それだけで心が軽くなりウエディングの本質的なサービスを提供できるはず』だと、担当者もセミナーに手応えを感じていました。
質問を網羅したハンドブックを制作!
1時間では質疑応答がおさまりきらず、大盛況で幕を閉じたセミナー。
マイナビウエディングでは、より包括的な学びとなるよう、トランスジェンダーカップル、男性同士のカップルにも取材を行い、セミナーの内容をまとめたハンドブックを制作。
このハンドブックはD&I検定を主催する株式会社JobRainbowが監修し、誰でもマイナビウエディングのHPから無料ダウンロードが可能です。
LGBTQ+フレンドリーなウエディング関連企業検索サイトをオープン
さらに、LGBTQ+の方々が気軽にLGBTQ+フレンドリーなウエディング関連企業と出会える場として、特設サイトもオープン。
北海道から沖縄、さらには海外まで各地域のLGBTQ+フレンドリーな結婚式場やジュエリーショップなどを検索することができ、随時追加していく予定です。
ウエディング業界で起きている変化とは……
意識が変わってきているというウエディング業界。
具体的な取り組みには、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
マイナビウエディングのハンドブックの中から、その一部をご紹介します。
●「新郎新婦」という呼び方に捉われない
●親族控室の表記は苗字でわかりやすく
●衣装、ヘアメイクを選べるような工夫を
●トイレはおふたりが選べるご案内を
●メンズ、レディースの呼称を見直す
●性のありかたに関係なく、好きなデザインが選べるご案内を
最愛のパートナーとのかけがえのない瞬間をサポートする立場として、細かなところにも配慮を施しているようですね。
課題を業界全体で共有
実際に多様性を重視してみて感じたことを、マイナビウエディングの担当者は以下のように話しました。
『例えばドレスでいうと、気持ちだけではどうにもならないですよね。女性のからだをしていてスーツが着たい人も、男性のからだをしていてドレスを着たい人もいると思います。コスト面やどう手配すれば?といった課題はまだまだ山積み。しかし、マイノリティの方の結婚式が増えれば増えるほど、細かな対応ができるようになっていくのではないか……、課題を業界全体で共有して解決していきたいですし、そう期待しています。』
最後に……
『LGBTQ+の方々の結婚が当たり前の選択肢となり、特別視されなくなる日を見据え、ウエディング業界全体で応援していきたい』と語ったマイナビウエディングの担当者。
すべてのカップルに『ふたりらしいウエディング』を経験してほしいという設立当初からの想いが、今業界全体の改革を後押ししています。
皆さんはこの取り組みを、どう感じましたか?
次回は、女性から男性への性別適合手術を終えた彼との結婚式を控える、あいたむさんへのインタビューをお届けします。
(MOREDOOR編集部)