結婚式をして良かったことは?
結婚式まで友人や職場にカミングアウトしていなかったという翔太さん。
招待状を送ることで、初めて周囲に知らせましたが、嫌がる人はいなかったよう。
『実際、招待した人全員が来てくれて、とても楽しんでくれていました。
当日はネガティブなことが一切なく、普通の祝福の場としてとても嬉しかったです。
今でも、会場となったカフェには毎年訪れています。
先月も行きましたし、お店のお方が私たちのことを覚えていてくれることが本当にありがたいです。』
と、結婚式が素敵な思い出になったことを語ってくれました。
結婚式を悩んでいる人に向けてアドバイス
『私たちは、来てくださる方々のハードルを下げることを考えました。
友達や会社にカミングアウトしていない人もいるので、そういう方々にも楽しんでもらえる環境を提供したいと試行錯誤しました。
マイナビウエディングさんがLGBTQ+向けのサイトを開設してくれたのは、大きな進歩だと思っています。
少し前まではそのような情報はほとんどなく、あっても一握りでした。
検索すると、まだ多くはストレートなカップル向けの情報に埋もれがちですが、結婚式のやり方次第で自分たちのスタイルを作ることができます!
同性カップルの結婚式のハードルはそれほど高くないと知ってもらいたい。
もし何か嫌なことがあっても、「別にこれから先、会うこともないし」と自分たちは前向きに考えていました。』
マイナビウエディングの取り組みについて
ハンドブックの制作など、配慮に感謝しつつも、あくまでも‟自然な対話”を求めていると語るお二人。
‟意識しすぎて失礼になることもある”
‟同性カップルだからと驚かれることがないよう、普通のお客さんと同じように接していただきたい”
など、当事者だからこそわかる声を届けてくれました。
素敵な結婚式を成功させるためには?
『希望があれば、自分から伝えることも大事だと思います。
人に察してもらうよりも、直接言った方が早いですからね。
会場の構造上、対応が出来ない場合もありますが、やりたいことをプランナーさんと擦り合わせていくことが大切です。
また、プランナーさんにも正直に意見を言ってもらうことが重要だと思いました。
配慮ばかりではなく、お互い積極的に相談することで後悔のない結婚式ができると思います。
周りを気にせず、やりたかったことを実現することが幸せに繋がると思うので、結婚式を挙げたければ挙げるべきだと思いますし、その後何か問題が起きたらそのとき考えれば良いのです。
やりたいことはやるべきですね!』
最後に伝えたいこと
LGBTQとして困ったことやトラブルについての質問が多いというShoRyoさんカップル。
しかし、本当は成功例として取り上げられたいと願ってるのだそう。
『ネガティブな視点ではなく、ポジティブなイメージを持ってもらいたいんです!
私たちのような同性婚の結婚式も、素敵で憧れの対象として見られるようになれば嬉しいですね。』と、本心を語ってくれました。
ShoRyoさんたちの前向きなメッセージが、悩んでいる方や、どう接すればいいか迷っている方の助けになることでしょう。
このインタビューが、LGBTQ+について改めて考えるきっかけとなることを願っています。
次回は、D&I AWARDにて3年連続でADVANCEDを受賞というウエディング業界で初の快挙を成し遂げたブライダルジュエリー企業、プリモ・ジャパン株式会社のインタビューをお届けします!
(MOREDOOR編集部)