『マイノリティのカップルもみんなと一緒』性別適合手術を終えた彼との結婚式を控えて、感じたこととは

『マイノリティのカップルもみんなと一緒』性別適合手術を終えた彼との結婚式を控えて、感じたこととは

結婚式の準備中、あいたむさんが感じたこと

当事者の友達も多いあいたむさん。
結婚式の準備を進める中で、「これは嫌だと思う人もいるだろうな」と感じるケースもあるのだそうです。

例えば、「新郎新婦」と書かれたアンケートや、トイレ問題、またフロアを男女別で使い分けることなど。

特にトイレでは、「男女兼用のじゃないと、“結婚式が終わるまでトイレにいけない”状態になることもある。とても辛かった。」と、あいたむさんの彼自身も困った経験があるようでした。

あいたむさんは、そのほかの結婚式場での配慮に関して、

「100%こうしてほしいなどはありません。けれど、同性カップルかな?と感じた時に『全力でやりますが、なにか失礼があったらぜひ言ってください』など少し声かけがあるだけでも印象が違うのでは」とも話してくれました。

マイナビウエディングの取り組みについて

最近LGBTカップルの中でも、ウエディングフォトを撮ったり、プロポーズをする人たちが増えています。
結婚式は、その次のステップとしてありますが、実際に式場にいくのは怖いという声も。

そんな中でマイナビウエディングは、『すべてのカップルにふたりらしいウエディングを』というポリシーをもとに、LGBTQ+の方々の結婚式を応援する指針となるハンドブックの制作や特設サイトの開設、企業向けセミナーなどを通じて理解増進を図っています。

当事者の一員であるあいたむさんたちは、このハンドブック制作を手伝うことに。
このようなマイナビウエディングの取り組みを『安心できる材料の1つだ』と感じているようでした。

同性同士の結婚式は勇気がいるけれど……


戸籍上の性別を変える中で友達や家族に支えられてきたと語るお二人。
だからこそ、結婚式を「みんなに感謝を伝える場にしたい」と話しました。

最後に、あいたむさんたちと同じような悩みを抱えるカップルにどのような言葉をかけたいか聞きました。

『私たちは「the」に憧れていました。女性同士では結婚できなかったけれど、皆みたいに結婚できたのが嬉しかったから、私たちも「the結婚式」をあげてみたかったんです。だから、結婚式をあげることにしました。同性同士で勇気がいることだけれども、もっと『結婚式をしたい』という気持ちを軽く持ってもいいかも。『結婚式なんて……』『指輪お揃いでつけて満足だよね』と自分の気持ちを押し殺しているのなら、みんなと同じようにやっていいんだよと伝えたいです。』

性別に関係なく、愛するパートナーと堂々と生きる姿を発信し続けるあいたむさん。
彼女の発信は、今もどこかで悩んでいる人の励みになっていることでしょう。

次回は、LGBTQ+フレンドリーな結婚式場を運営する株式会社ベストブライダルのインタビューをお届けします!


(MOREDOOR編集部)