子育て中、子どもを1人で外へ連れて行くのは大変なこと。
責任感や緊張感で張りつめている中、周囲の人から温かい声かけがあったら感動してしまいますよね。
今回は、子育て中に感動したエピソードをご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。
25歳会社員、Aさんの場合
生後半年の子どもを連れて電車に乗った時のこと。
帰りが夕方になり、電車が混雑する時間帯に差し掛かってしまいました。
ベビーカーを畳み息子を抱っこしながら荷物を持っていたのですが、次々と乗車する人に押され、降りる駅で開く扉とは反対の扉まで押し込まれてしまいました。
降りる駅が近づき、両手一杯の荷物と息子を抱っこした状態で、畳んだベビーカーを持つことが困難で戸惑っていると、隣に立っていた女性から「次で降りるの?私も降りるからベビーカー持ってあげる」と声をかけていただき、なんとか人並みをかき分けて下車することができました。
助けてくださった方は、「私ねその子と同じくらいの月齢の孫がいるの。娘がいつも大変そうでね。あなたも大変だと思うけど頑張るのよ」と声をかけ去っていきました。
無事下車できるのか不安で仕方なかった電車内で、女性の声かけはとても嬉しく安心できました。
子育てする親も周囲の人もそれぞれがそれぞれに思いやりを持って生きていける世の中になればいいなと思います。
37歳専業主婦、Uさんの場合
今はもう中学生になる長男が、生後1歳になる前のことです。
抱っこ紐に長男を抱え、買い物をしていたときのこと。
買い物袋を持ち、手が埋まっていた時にわたしの靴紐がほどけてしまいました。
少しくらいなら良かったのですが全てがほどけきってしまい、歩くたびにそれを踏んで転んでしまいそうで足元を気にしながらそろりそろりと歩いていました。
子どもを抱えた状態で靴紐を結ぶことは想像以上に難しく、しゃがみこめばわが子を頭から落としてしまいそうにもなっていました。
そんな時見ず知らずの方が駆け寄ってきてくださり、わたしの靴紐を結んでくださったのです。
そのときの嬉しさと感動で、人って温かいのだなということをすごく感じました。
まずは、こんなことをしてくれる方がいるんだと驚きましたが、子どもを守りたい、転ぶわけにはいかないと張り詰めていた心がほどけ、ほっと安心するとともに、感謝の思いでいっぱいになりました。
なかなか見ず知らずの方に話しかけたり、手を差し出したりすることが難しい世の中ではありますが、困っている人に手を差し伸べることのできる、心を寄り添わすことのできる大人でありたい、そんな人がたくさんいる世の中であってほしいと願います。
思いやりに感動……
辛いときこそ、周りの助けが身に染みるもの。
子育てを通して人の温かみを学び、その優しさが未来にも続いていくとよいですね。
※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
(MOREDOOR編集部)