子育てをしていると『迷惑をかけないようにしないと』と、気を張ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そんな時、そっと手を差し伸べてくれる人がいたら、ありがたさを感じますよね。
今回は、子育て中に周囲の優しさに救われ感動したエピソードをご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。
36歳会社員、Kさんの場合
コロナで規制真っただ中だったころ、2歳の子どもを連れての買い物でしたが、絶賛イヤイヤ期。
言葉も上手に話せないため意思疎通がとれずにショッピングモールで大泣きされて、暴れまわり、当時簡単に購入できなかったマスクを2枚連続で引きちぎられて、私もキャパオーバーになってしまっていました。
もう手持ちのマスクもなく、マスクのない状態では入店もできずに困っていたときに、優しいご年配の女性が「大丈夫?」と声をかけてくれました。
「私の子どもも、孫もみーんなそうだったのよ、子どもはそうやって成長していくの。お母さんは立派よ。こんな時でも連れて買い物して偉いのよ。誰が悪いでもなく、これは成長過程だから。大丈夫。お母さんも頑張ってる。」と言ってくれました。
全く知らない人がこんなに優しい言葉をかけてくれたことに衝撃をうけて、大号泣してしまいました。
本当のやさしさを感じました。
そして、貴重なマスクも分けてくださり、無事に買い物をすることが出来て本当に助かりました。
思いやりの気持ちや、ほんの一言で救われる人がたくさんいるので、人と人とのかかわりを増やしていけたら笑顔あふれるなと思います。
自分もそうでありたいなと感じました。
(36歳/会社員)
38歳パート、Dさんの場合
下の子が2歳の頃に、ドラッグストアで買い物をしていました。
好奇心旺盛、歩きたい盛りの息子の手を繋ぎつつお財布を出し会計をし、さて袋詰めしてカートを戻そうとしていた時でした。
片手に荷物とカート、反対の手で息子と手を繋ぎ、走り出さないようにガードしながらカートを戻しに向かっていると後ろから歩いてきたご婦人が、「戻しておくわね?」と私の手からカートをすっと取り、そのまま颯爽と歩いてカートを戻してくれました。
実はカートだけでなく、買い物中も気にかけてくださっていて、売り場を歩き回っていた息子に「賢いお子さんですね」と声をかけてくれていました。
息子が取った商品をそのたびに売り場に戻すことを繰り返しながら買い物をしていたので、お店の方にも申し訳なく感じていたのと、迷惑をかけている不安があったので、声をかけてもらったことで温かい目で見守ってくれている人もいると安心できました。
(38歳/パート)
優しい世界
育児のピンチにたまたま居合わせた周りの人に助けられたKさんとDさん。
こうした小さな気遣いから人の温かさを知り、その優しさが連鎖していく未来になるといいですね。
※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
(MOREDOOR編集部)