管理職の“一時的でポジティブな降格制度”に賛否!「本当に一時的?」「仕事より優先すべき」と割れたワケ

管理職の“一時的でポジティブな降格制度”に賛否!「本当に一時的?」「仕事より優先すべき」と割れたワケ

職業人生は長く、管理職になった後でも、育児や介護、体調管理などさまざまな問題が生じることがあります。
そうしたキャリアとライフスタイルの変化に対応する「新たな制度」について深掘ります。

解説:ポジティブな降格制度とは?

株式会社マイナビの「マイナビキャリアリサーチLab」が提案した新しい雇用体系の一つです。

介護などのプライベートな事情で管理職の業務との両立が難しい場合に、一時的に業務負荷を軽減させることができます。
また、専門的なキャリアを積みたいと考える管理職や、自己学習の時間が欲しいという場合にも、この制度が役立つとされています。

このような背景から、同社は「自発的で一時的な降格制度」を提唱。
これにより、管理職の流動性を高め、管理職の役割や昇進に対する社会的な期待の変化、そして男女比率改善に繋がると期待されています。

この制度を導入したい?アンケート結果


特に男性の中堅クラス(係長・主任・職長)の利用意向が61.2%と高く、次いで男性経営層が60.5%、女性課長クラスが59.8%と、管理職クラスでは利用意向が性別問わず50%を超える結果に。

一方で、一般社員の中では「利用したくない」が54.9%と過半数を若干上回りました。
(※引用:マイナビライフキャリア実態調査2024年版)

賛否両論の背景

そこで、MOREDOORではこの賛否の背景に迫る独自アンケートを緊急実施しました。
編集部に寄せられたリアルな声をご紹介します。

調査主体:MOREDOOR編集部
調査方法:クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」によるインターネット上のアンケート調査
調査期間:2024年6月14日〜20日
調査対象:20〜40代の男女58名

一時的に仕事の負担を軽減させるポジティブな降格制度を「利用したい」理由は?


一時的に仕事の負担を軽減させるポジティブな降格制度を「利用したくない理由」は?


その制度に賛否両論がある社会背景は何だと思う?


管理職の仕事について、正直どのように感じてる?


ひとりひとりが働きやすい環境へ

今回、「そもそも業務量が多すぎて管理職になりたくない」や「人材不足」「まわりへの影響」など賛否の背景が浮き彫りになりました。
取り組まなければならない課題は多いようですが、多様な選択肢を持てることに期待も寄せられています。

一時的でポジティブな降格制度の導入が、管理職の働きやすい環境を整え、ネガティブな印象をも覆す試金石となるか。
あなたはこの制度について、どう感じましたか?


(MOREDOOR編集部)

制作協力:マイナビキャリアリサーチLab