子どもへの性教育は、親として避けては通れない大切な課題の一つです。とくに生理という女性特有の身体の変化について、どのように話し始めるかは、多くの親御さんが悩むポイントかもしれません。今回は、すでにお子さんが思春期を迎えた息子さんたちのいる40代の先輩ママを通じて、自然な性教育のコツを探ります。
いつ頃から生理のことをお子さんに伝えましたか?
「年齢に限らず公にしていました。息子は中学生になると、理解し始めたようです。」
あくまで自然に
「改まって声をかけるようなことはせず、私が生理で辛いこと、体調が悪いことなど、隠さず伝えた上で、家事のお手伝いをしてもらったりしています。
彼女ができた時など、生理中の女性のことを普段からわかっていれば、自然と相手を思いやれると思うからです。実際、息子も彼女を思いやれているそうなので、私たちの場合この方法が成功しているのかなと感じます。」
息子さんの反応は?
「『そうなんだー』とか反応は薄いですが、今生理中でしんどいことを伝えれば『俺がやるからいいよ』と助けてくれます。」
そういう息子さんの反応に対して、どう感じていますか?
「優しいなぁって……。主人にも見習ってもらいたいなぁと思ってます。」
こどもへの生理をはじめとした性教育について思うこと
「子ども達に対しては、今のやり方に後悔はないです。
生理を知ることは悪いことではなく、むしろ知らなきゃいけないことだと思っているので、特別な時間を設けてというよりは、自然体で話せることの方が大切じゃないかなと思っています。」
お子さんへの性教育で悩んでいる方にエールを!
「男の子にとっても女の子にとっても大切なことなので、自然体で言えるような環境が一番かも。それに、生理の辛さを分かってもらえなくて辛い経験をしたことのあるママなら、子どもにはちゃんと相手の気持ちに寄り添って自然に手助けできる存在であって欲しいと思うはずです。難しく考えなくて大丈夫!」
(40歳/会社員)
特別なことではなく
自然体で開かれたコミュニケーションが、親子にとってすごく価値があるのかもしれませんね。
普段の会話から、より豊かな理解と絆を深めることができますように。
※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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(MOREDOOR編集部)