ペットをゲージの外に出すと、喜んで遊ぶイメージがある方も多いのでは?
しかし、中には引きこもりのペットもいるようで……。
そこで今回は、実際に募集した「動物たちの笑える瞬間、健気な瞬間などを激写した写真」をご紹介します。
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主様が選択できる診療を心掛けるようにしています。
引きこもりのハリネズミちゃん
ハウスが大好きな引きこもりハリネズミを、部屋に出して遊んでいました。
しかし、本当に自分のハウスが大好きすぎて、自分で帰ろうとゲージを登って行く瞬間の写真です。
インスタでよくハリネズミを見ていて、沢山の方をフォローしていますが、自分で帰ろうとするハリネズミは初めて見ました。
(38歳/フリーランス)
気になる写真は……こちら!
ほっこりエピソードは?
あまりにも眠いときには、手の上で寝てしまうところです。
他にも、足の上でマッサージをしていると、寝てしまうこともあります。
ハリネズミは懐かない動物なので、珍しいようです。
ちょっと心配していることは?
足を引きずって歩くので病院に連れて行きましたが、ハリネズミ特有のふらつき症候群というものらしく……。
片足に力が入らないので、動ける範囲も狭くなり、自分でハウスに帰ることも最近ではできなくて心配です。
※ふらつき症候群とは神経の病気。丸まれなくなるという初期症状から、後肢に力が入らず、ふらつくような様子。(日本ハリネズミ協会HPより引用)
一緒にしてみたいことは?
暖かくなってきたので、お外でひなたぼっこをしたいですね。
桜も咲いてきたので、記念撮影もしたいです。
前に撮ったときは散り際だったので、満開のときに撮りたいと思っています。
ガイア動物病院院長 松田先生からのコメント
お家に帰りたい!私も毎日思っています。
ただ、動物さんの場合必ずしもお家が好きだから帰りたいと思っているわけではなさそうです。
人間にとっては、「お散歩=楽しいこと」と思いがちですが動物さんはどう思っているのでしょうか。
野生であれば、身を守るものがなく、突然広いところに置かれたらまずは安全に隠れられるところを探します。
ですので、お家が好きだから帰りたいわけではなく、必死に隠れるところを探していただけ……という可能性もあるかもしれません。
お散歩させたい場合は、ケージー扉を開けて自分で出てくるのを待つのがおすすめです。
またハリネズミふらつき症候群は「Wobbly Hedgehog Syndrome(WHS)」と言います。
現在のところ原因はよくわかっていません。
ふらつきから始まり、比較的長期間かけて徐々に進行していく病気です。
原因がわかっていないので、的確な治療法がないのが現状です。
ふらつくからといって、全てがふらつき症候群というわけではないのですが、獣医師としても飼い主様としても非常に悩まされる病気です。
ハウス大好き!
ハリネズミちゃんをご紹介しました。
ハウス大好きとのことなので、居心地の良い場所になっているのでしょう。
皆さんも、思わず撮ってしまった動物の可愛い写真はありますか?
(MOREDOOR編集部)
※監修医:ガイア動物病院院長、松田唯
※写真は投稿者の許可をいただいて掲載しています。