同じ疾患だとしても出てくる症状には、個人差があります。
症状がない場合でも、定期的に検査を受けることで早期発見につながるかもしれません。
そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
33歳/栄養士Aさんの場合……
32歳に受けた子宮頸がん検診で、自覚症状は全くありませんでしたが「要精密検査」と結果が出ました。
かかりつけの婦人科で触診やHPV検査を受け、HPVは陽性、その後のコルポスコピー検査の結果と合わせ子宮頚部高度異形成の可能性があると医師から伝えられました。
今後手術が必要となる可能性が高いとのことで総合病院への転院を指示され、そちらで再度触診、コルポスコピー検査を受けた結果、正式に子宮頚部高度異形成と診断され手術を受けることになりました。
どんな治療を受けましたか?
2泊3日の入院で子宮頚部円錐切除術を受けました。
入院前に血液検査をはじめとした術前検査を一通り受けてから入院する流れでした。
1日目はとくに行動制限はなく、2日目は朝食と昼食のみ絶食で午前中に手術しましたが、静脈麻酔で1時間もかかりませんでした。
術後は出血と生理痛程度の下腹部の痛みのみで、食事は夕食から再開。
翌日に異常はなかったため退院しましたが、大事をとって2週間程度仕事は休み、自宅でゆっくり過ごしました。
世の女性陣へ伝えたいことは?
私が受けた手術では、切除した細胞を検査し異形成部分を切除しきれているか、どこまで進行していたかを診るのがセットでした。
手術を無事終えても最後的な結果を聞くまで気が気じゃなかったです。
将来子どもを持つ意思がなくても選択肢を断たれるとなると、やはり辛いものがあります。
多くの方は2年に1度子宮頸がん検診を受けていると思いますが、毎年受けて損はないと思います。
定期的に自分の体と向き合おう
自覚症状がないまま、子宮頚部高度異形成だと診断されたAさん。
自覚症状が出た時点で症状が進んでしまっている場合があるので、定期的に検診を受けて自分の体と向き合ってみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)