毎月訪れる生理、中にはひどい生理痛に悩んでいる方もいるでしょう。
毎月のことなのでそれが当たり前になってしまい受診のきっかけがわからなくなってしまうことも。
そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Fさんの場合……
中学生の頃から生理痛がひどく、痛み止めを飲みながらしのいでいました。
排卵日は、どちらの卵巣から排卵したかわかるほどの痛みでした。
ある日、車を運転していると腰痛に襲われました。
運転のしすぎかなと思っていたのですが、家に着くと痛みのため玄関で倒れ込んでしまいました。
どんな治療を受けましたか?
夜間救急で腹部エコーをとってもらったところ、「卵巣が少し腫れているものの、排卵した際に卵巣出血は誰でもするから、その痛みでしょう」と言われ、婦人科で受診するようすすめられました。
その後、大学病院に行き検査し「もしかしたら卵巣嚢腫があるかもしれないが、卵巣の大きさからして、まだ手術適応ではない」と言われました。
しかし、痛み止めがまったく効かない状態だったので、内視鏡検査下での手術を決心。
手術をしたところ、卵巣嚢腫と子宮内膜症で、子宮と腹部の癒着が見つかりました。
子宮の裏側が癒着しており、腹部エコーではわからなかったようです。
今はピルを服用し生理がずいぶん軽いものとなり、痛みはほとんどなくなっています。
世の女性陣へ伝えたいことは?
痛みがひどいのは、身体からのSOSだと思います。
検査はもちろんですが、自分の身体のサインを信じて、適切な治療を受けましょう。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
身体のサインを見逃さないで
ひどい生理痛は、卵巣嚢腫と子宮内膜症だったというFさん。
手術とピルの服用により生理も軽くなったようですね。
生理痛がひどいときは、我慢せずに早めに婦人科で受診するといいかもしれませんね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)