子宮頚がんの検診は定期的に受けている方も多いでしょう。
しかし、異常がないと次の検査を後まわしにしてしまうこともありますよね。
そこで今回のMOREDOORでは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
Bさんの場合……
子宮頚がんの前癌病変である軽度異形成を現在も経過観察中です。
気づいたきっかけは、不妊治療中にクリニックで受けた子宮頚がん検診でした。
それまで2年に一度のペースで受けていましたが、異常がなかったため安心して自己判断で3年受けていませんでした。
久しぶりに受けた子宮頚がん検診の結果が陽性になってしまい、その後の精密検査で軽度異形成と判明しました。
どんな治療を受けましたか?
軽度異形成の段階では治療法がなく、自然治癒も見込める段階のため、基本的に3ヶ月ごとの経過観察となります。
もし段階が進んで高度異形成となれば、レーザーで患部を焼く治療や、患部を円錐状に切り取る治療を選択することができます。
経過観察ではコルポスコピーと呼ばれる、がん検診よりも踏み込んだ診察と、組織を切り取る検査を行うため、痛みを伴います。
世の女性陣へ伝えたいことは?
子宮頚がんは症状が出る頃にはかなり進んでいると言われています。
私も症状はないですが、癌になる細胞がある状態です。
当初は不安でいっぱいでしたが、唯一防ぐことのできる癌とも言われているので、とにかく検診は年に一度は受けて欲しいです。
※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。
症状がなくても子宮頚がんの検診へ
3年ぶりに受けた子宮頚がん検診で、結果が陽性だったというBさん。
Bさんは軽度異形成の段階だったため、経過観察を続けているようですね。
皆さんも自覚症状がなくても、定期的に子宮頚がんの検診を受けてみてくださいね。
今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)