『自分がやらないと…』人手不足の職場で働いていた私。突然、吐き気や過呼吸が…!⇒医師から言われた病とは

『自分がやらないと…』人手不足の職場で働いていた私。突然、吐き気や過呼吸が…!⇒医師から言われた病とは

ストレスや疲れなどで体に異常を感じることもあるかもしれません。

なかには、忙しさからなかなか病院に行けないという方も少なくないのでは?

そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。

監修医

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Aさんの場合……

パニック障害です。
人手不足の職場で、当時は「自分がやらないと」、という使命感で働いていました。

そんなある日の食事の時に、本当に唐突に食べ物が喉に落ちて行かなくなり、トイレに駆け込みました。
その日から、喉に物がつっかえている感覚と吐き気と微熱が続いたので「胃の病気だ」と感じ、胃腸内科へ行きました。

あらゆる検査をして胃カメラまでやっても原因不明。
それでも吐き気でまともに食事が出来ず、2か月で10キロ程痩せて、水を飲んでも吐いたりしていました。

そして胃腸内科の先生から「心の病かもね」と一言。

そのころになると、吐き気に加えて過呼吸も併発し始めていて、バスや電車に乗ると、いわゆるパニック発作と呼ばれる、動悸と過呼吸と吐き気と震えに冷や汗が起きる発作が起きていたので、やっと心の病気なんだとはっきり自覚しました。

その後、心療内科で「パニック障害」と判明しました。

どんな治療を受けましたか?

過労が原因だとわかっていたので仕事を辞めてゆっくり休むことにしました。

心療内科で抗うつ薬や抗不安薬を処方され、吐き気や発作が薬で抑えることができ少し楽になりました。

規則正しい生活と家族のサポートによって、徐々にパニック発作を克服していきました。

伝えたいことは?

辛さや大変さが本当によくわかります。

しかし克服できるものなので、今は絶望や不安しかないと思いますが、ゆっくりマイペースに生きましょう。

自分のペースで治療を進め、周囲のサポートを受けながら乗り越えていけるはずです。

違和感があるときは早めに専門家へ

パニック障害の症状に悩まされたというAさん。

違和感があるときには早めに専門家への受診をおすすめします。

病院での適切な診断と治療が、早期回復につながることがあります。

皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。

今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。


※監修医:新見正則医院院長、新見正則
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)

新見正則

新見正則

新見正則医院 院長

新見正則医院院長。

1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。

2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。

20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。

現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。

新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。

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新見正則の生き方論は以下の最新刊も参考にしてください。

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