PMS(月経前症候群)の症状に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「株式会社テックドクター」と「株式会社ロッテ」が開始したPMSの研究についてご紹介!
PMSに悩む女性の身体でどのようなことが起こっているのかを科学的に解明していく研究です。
それでは早速、内容をご紹介していきます。
PMS(月経前症候群)って?
PMSは女性の生理開始3~10日前にイライラ、頭痛、むくみなどの精神的・身体的症状が現れることです。
生活や労働に与える負担の大きさ、悩んでいる人の多さから、早期解決が望まれている分野とも言われています。
しかしながら、PMSのメカニズムには未解明な部分が多く、どのような症状がどの程度現れるかは個人によって大きな違いがあります。
どのような研究?
ロッテ社員及び社員の同居家族のうち、希望する方を中心とした18~60歳の女性を対象に行います。
Fitibitなどのウェアラブルデバイスを約3ヶ月間装着し、生体指標を取得。
同時に、PMSの症状をスコア化する主観アンケートを実施します。
テックドクターの「SelfBase(セルフベース)」を活用し、連続的に取得される脈拍、運動量、睡眠時間などのデータの可視化と主観アンケートのスコアから相関を分析。
PMSのどの症状がどの指標と関連しているのかを見出し、PMS症状の定量化を目指す研究です。
監修医師のコメント
監修医師である山梨大学産婦人科の吉野修先生は、「月経前症候群(PMS)、それは女性であればあって当たり前、は間違った認識です。どれほどご本人が辛い思いをされているか、なかなか想像できないと思いますが、PMSは苦しんでいる女性のQOLおよび労働生産性を著しく低下させ、日本の経済損失は年間6兆円を超える、との試算もあります。本研究はご本人の辛さを「見える化」する試みであり、周囲の正しい理解を引き出し、そしてPMSによる苦しみが、改善に繋がることを目指しています。今回、このような試みを一般企業がされること、PMSに対して社会で取り組もうという思いの表れであり、本当に心強く感じます」とコメントしています。
PMSによる問題解決に向けて!
PMSの症状や辛さは、個人によって違いがあるため、周りに理解されにくいことがあるのではないでしょうか。
このような研究によって、PMSのさまざまな症状や悩みが可視化され、身体でどのようなことが起こっているのかがわかるようになりそうですね。
まずはPMSについて詳しく知ることが、さまざまな問題解決に向けた第一歩になるのかもしれません。
(MOREDOOR編集部)