健康診断や普段とは異なる違和感から病院を受診して、疾患を見つけられたという経験はありますか?
「今はまだ大丈夫」と、病院の受診をついつい後回しにしてしまう人も少なくないはず。
そこで今回は、「疾患に気づくことができたエピソード」をご紹介します。
Fさんの場合……
職場が変わった当時、通勤中に突然息苦しさと激しい吐き気で頭が真っ白に。
とにかく目をつむり寝ようと思ったところ、気絶するように寝ていたのか時間が経って症状もなくなりました。
その後電車に乗るたびに同じような症状があらわれ、これはおかしいと思い心療内科を受診することに。
診断の結果、パニック障害と発覚しました。
どのような治療を受けましたか?
心療内科への毎月の通院、定期的なカウンセリングと投薬治療をメインに受けました。
カウンセリングは主に自己理解と、どのような時にどうなるのかについて話していました。
それに併せて、発作を起こさないための薬を服用し、少しずつ「電車に乗っても何も起きない、大丈夫」という考えを自分に覚えさせていきました。
今でもたまに息苦しさを感じるときはありますが、予防もでき、自分の病気とうまく付き合えるようになりました。
伝えたいことは?
環境が変わったりして身体に異変が起きたら、我慢せず病院へ行きましょう。
心療内科や精神科は行くまでのハードルがなんとなく他より高い気がしますが、行ってしまえば今よりは楽になると思います。
心は壊れてしまったら回復に時間がかかるので、お早めに。
違和感を覚えたときは早めに専門家へ
皆さんも、心身ともに異変を感じたら、迷わず専門家に相談してみましょう。
身体からの大事なサインを見逃さないようにしてくださいね。
今回は「疾患に気づくことができたエピソード」をお届けしました。
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修医:新見正則医院院長、新見正則
1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。
2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。
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(MOREDOOR編集部)