自分の身体のことを理解していますか?
大人になってはじめて自分の身体の仕組みを理解した方もなかにはいるようで……。
そこで今回のMOREDOORでは「性に関する誤解エピソード」を紹介します。
1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。
産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。
新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
33歳、アルバイトのYさんの場合……
大人になって体の不調から婦人科にかかるまで、女性に基礎体温があることを全く知りませんでした。
その時は生理不順で受診して、医師から「しばらく基礎体温をつけるように」と言われてはじめて存在を知りました。
それから、女性は時期によって平熱が違うことや、排卵前後で体温が大きく変わること、基礎体温のグラフの乱れで体の不調(無排卵月経、ストレスなど)や妊娠が分かることなどを学びました。
その時の心情は?
それまでは男性も女性も平熱は四六時中一定だと思っていたのでとても驚きでした。
また、たしかに基礎体温で体調不良や生理のタイミング、妊娠に気づくことができたので、つけていてよかったと思います。
大人に向けた性教育にどんなことを期待しますか?
自分の体を知ることができるので、早いうちから基礎体温の存在は知っていたほうがよいと思います。
簡単に記録ができるアプリなどの紹介もあると手間にならないかもしれません。
子どもに向けた性教育にどんなことを期待しますか?
基礎体温も「安全日」とか勘違いして広がっている可能性もあるので、とくに公教育では医学的知見をもとにした正しい知識に男女ともに触れてもらう場として機能するのが良いかと思います。
(33歳/アルバイト)
些細な体調の変化に……
自分の身体には“基礎体温”があるということを初めて知ったYさん。
基礎体温とは生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態にあるときの体温のこと。
つまり、寝ている間の体温になるのですが、自分では測れないので、朝目覚めて活動する前に測るのが一般的です。
(引用元:OMRON)
基礎体温をメモしておくことで些細な体調の変化に気づく鍵になるかもしれませんね。
昨今では、生理を記録しておくアプリに基礎体温の入力欄があったり、基礎体温を入力するだけでグラフにしてくれるアプリなど身近で役立つツールが増えています。
また更年期に気づくきっかけにもなるので(高温期と低温期の区別がつきにくいグラフに変化するため)、多くの女性におすすめの習慣です。
皆さんは、「性に関する誤解」をしていた経験はありませんか?
※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一
※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。
必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
(MOREDOOR編集部)