近年、恋愛や結婚の形が多様化する中、「セカンドパートナー」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
これは、既婚者同士のプラトニックな新しい恋愛関係を指し、従来の価値観に挑戦する形態と言えます。
この記事では、セカンドパートナーという関係性に焦点を当て、実際の体験談を交えながらその実態と、その背景にある社会的な変化を探ります。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。
39歳Aさんの場合。セカンドパートナーと会う頻度は?
出会ってから3年程は月1回で会っていました。
400キロの距離を会いに来てくれていました。
その後一旦お別れをしたのですが、復縁してからは2ヶ月に1回程度になりました。
今の方がいい距離感かなと思っています。
セカンドパートナーに求めることは?
自分のご褒美かなと思っています。
行きたい場所や食べたいものを、好きな人と一緒に共にする。その日を楽しみに日々辛いことがあっても頑張れる感じです。
辛いことがあっても、連絡が取れる優しいお守りのような感じでもあります。
セカンドパートナーという恋愛の形をどう思っていますか?
以前はありえないと思っていましたが、今はパートナーのいない人生は、不幸ではないけど、心に隙間風が吹くかなと思います。
パートナーと出会っていなかったら、夫や子ども、両親のことなどで発狂していたかも知れません。
パートナーがいることで自分のバランスが取れているようにも思います。
ただ「セカンドパートナーがいます」と口に出して言うことは、決してしないでしょう。
(39歳/会社員)
プラトニックな関係を築くセカンドパートナー
パートナーとは別にプラトニックな関係で過ごす「セカンドパートナー」。
不貞と何が違うのかといえば、体の関係がないこと。
いろんなことを相談しあえる友情関係の発展版ともいえますが、現実には交際費などもかかります。
お金の面は皆さんどんな風にしているのでしょうか。
別の人の声を紹介します。
39歳Bさんの場合。セカンドパートナーにかける費用は?
月にだいたい1万円から2万円の間です。
交通費は近いのであまり使わず食事や娯楽カラオケやショッピングなどに使っています。
月2回くらいしか会えないので1回につき1万円くらいを目処に、家庭に影響がない程度に遊ぶ事を目標にしています。
それは収入に占める何%くらい?
8%くらいです。
自身の給料の50%は自由に使ってもいいお金なので特に家計に響くことなく使わせてもらっています。
お互い家庭があるので無理せず出せる方が出すと言う形で、うまくやっています。
セカンドパートナーにお金を使う上で気をつけていることは?
家計に一切響かせないことです。
(39歳/会社員)
セカンドパートナーが生まれた社会的背景とは?
収入の8%程度をセカンドパートナーのために使い家計に一切響かせないようにしていると話したBさん。
AさんやBさんのようにセカンドパートナーを持つ人が生まれた背景には、5つのことが考えられます。
1)価値観の多様化
近年、個人の自由や幸福を重視する価値観が広がっています。
これに伴い、従来の恋愛や結婚の枠組みに収まらない多様な関係性が受け入れられるようになっています。
2)コミュニケーションの変化
ソーシャルメディアやマッチングアプリの普及により、異なるライフスタイルや価値観を持つ人々と容易に繋がれるようになりました。
これが、従来とは異なる関係性を探求するきっかけとなっている場合があります。
3)結婚観の変化
結婚が一生の義務ではなく、一つの選択肢として捉えられるようになってきました。その結果、結婚生活においても新たな形が模索されるようになっている可能性があります。
4)長寿社会の影響
人々の平均寿命が延び、長い人生をより豊かに過ごすための新たな関係性が求められるようになっています。
5)自分自身の幸せを追求する人生観
自分自身の幸せや満足を重視する人生観が強まる中、伝統的な家族や結婚の形に疑問を持つ人も増えています。
新しい形の裏には
セカンドパートナーという関係は、従来の恋愛や結婚の枠組みに収まらない新しい形を示しています。
気をつけておきたいのは、本来のパートナーと“向き合う”ことを蔑ろにして、セカンドパートナーを“求める”のは違うということ。
さきほどの5つのような社会的背景もありますが、本来のパートナーとの関係性の悪化から、セカンドパートナーを求める人がいる可能性も否定はできません。
皆さんはセカンドパートナーについて、どのように感じましたか?
(MOREDOOR編集部)