「たくさんの、LOVEを届けよう。」
こうスローガンに掲げているのは、株式会社ベストブライダル。
1995年に創業して以来、ゲストハウスウエディングのパイオニアとして青山セントグレース大聖堂をはじめ全国に結婚式場、ホテル、レストランを展開し、多くのカップルの特別な日を彩ってきました。
今回は、そんな株式会社ベストブライダルに、LGBTQ+の当事者カップルに向けた結婚式の事情や、その取り組みについて聞いてきました。
D&Iの取り組み
ベストブライダルは、多様性を理解し、新たな「おもてなし」を生み出すことを目的とした「Happinessプロジェクト」を2020年より開始。
社会の多様性に対応するため、年齢や性別、障がいの有無に関わらず、来館するすべてのお客様に満足していただけるサービスを提供することを目指しています。
Happinessプロジェクトを通して
ーーーこのプロジェクトを通して気付いたことは?
⚫️ベストブライダル担当者:当事者の方々の声を伺うと、「LGBTQ+フレンドリーな結婚式場が存在する」という事実をご存知ない方が多いようです。
男性同士や女性同士のカップルとの接点を持つ中で、多くの方々が「結婚式」自体を「自分には縁のないもの」と捉え、「歓迎されていない」と感じていることが分かりました。
同性婚が法律上認められていない現状では、形としての結婚式やフォトウエディングに対するニーズが増加。
しかし、どのようにすればよいか分からず、諦めてしまうカップルも少なくありません。
そんな中、ベストブライダルで結婚式やフォトウエディングを行ったカップルから「一生の思い出ができた」というお言葉をいただくと、LGBTQ+フレンドリーな方針を打ち出してきたことが本当によかったと感じています。
感じていた課題感
結婚式を通じて、さまざまなお客様とのおもてなしに取り組んできたベストブライダル。
障がいをお持ちの方、LGBTQ+の方、さまざまな年齢や国籍を持つ方々との接点の中で、お客様からの要望だけでなく、自らも新しい接客やおもてなしを模索してきたそうです。
「その結果、Happinessプロジェクトという新たなプロジェクトを発足させるきっかけとなった」と教えてくれました。
OVER THE RAINBOW WEDDINGについて
結婚式場やジュエリーショップを紹介するwebサイト“マイナビウエディング”の、LGBTQ+フレンドリーなウエディング関連企業を探せるページ「OVER THE RAINBOW WEDDING」では、ベストブライダルの式場も紹介されています。
このサイトや取り組みについて担当者は「敷居が高いと感じているカップルが、結婚式を諦めずに済むようになるのではないか」と述べており、大きな期待を抱いていました。
見てわかる多様性を
ーーー今後の取り組みについて、教えてください!
⚫️ベストブライダル担当者:今後、ベストブライダルはウエディングドレスやタキシードなど、ファッションの多様性に注力していく予定です。
おもてなしの重要性を認識しつつも、“弊社スタッフとの直接の接触がなければ伝わらない”と課題に感じています。
そこで、多様なアイテムを提供することで「見てわかる多様性」を実現し、より多くのお客様に気軽に来店してもらえるようになると期待しています。
また、年齢、国籍、セクシュアリティに関係なく、すべての人が安心して利用でき、大いに満足して帰れる施設を作ることが最終ゴールです。
マイノリティの方々を含めたすべての人を受け入れ、“感動を分かち合える場所”を作っていきたいと思っています。
すべての方々に幸せを
LGBTQ+を含めたすべての方々に幸せを味わっていただける機会を作ることは命題だと考えているベストブライダル。
担当者は最後に「二人だけで結婚式を行いたい、親しい友人だけを招きたいなど、それぞれのご希望にあわせてご提案いたしますので、少しでも『結婚式を挙げたいけれど不安だな』と思う点があれば、是非一度ご相談ください」と語ってくれました。
LGBTQ+に限らず、結婚式を行う全ての人々が幸せなイベントにできるよう、ウエディング業界も進化を続けています。
皆さんはこの取り組みを、どう感じましたか?
次回は、ゲイカップルの日常を映し出すYoutubeチャンネルも開設し、夫夫(ふうふ)として披露宴も挙げられたshoryoさんへのインタビューをお届けします!
(MOREDOOR編集部)
※画像出典・取材協力:株式会社ベストブライダル