電車に乗っていると、時に小さな驚きが訪れることも。
この記事では、電車での子どもの思いがけない言葉が、大人たちに与える影響について体験談を交えてご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。
42歳会社員、Wさんの場合
昨年の秋、私は転んで腕を痛めギプスをしてしまいました。
ある日の病院からの帰り、電車は満席でした。
肩から下げるかばんをつけていたので両手はあいていて、怪我をしていない方の手でつり革をつかめたし、普段通りに立っていようと思っていました。
すると私の前に座っていた幼い男の子が、私の服を引っ張りました。
その子が私に「おてて、いたいいたい? (男の子が座っている席を)どーじょ!」と優しい言葉をかけてくれて、席を譲ってくれました。
こんな小さな子に譲ってもらうわけには!と思い「大丈夫だよ!」と言ったのですが、隣に座っていたママの膝の上に男の子がのぼっていき、姿勢を整えていました。
ママも私を見て笑顔で会釈してくれたため、お言葉に甘えて座りました。
びっくりしたけれど、嬉しかったし、ありがたかったです。
優しい気持ちを持った子どもが大人になって、世の中を支えてくれたらうれしいです。
(42歳/会社員)
64歳無職、Fさんの場合
20歳くらいの頃、大阪から東京へ初めて友達と2人で旅行した時の話です。
東京在住の友達に会いに行くため、東京に着き、朝の電車に乗ろうとホームで待っていました。
大阪の時と同じようにホームで待っていたところ、「ねー、電車はここに並んで待つんだよ」と小学生3、4年生くらいの子どもが教えてくれました。
私は「ありがとう 教えてくれて」と伝え並び直しました。
当時、私が大阪で使っていた電車の並び方と東京での並び方が異なっていたようです。
少し恥ずかしかったですが、子どもでも大人でも、間違っていることを正しく話しかけられるような世の中になってほしいです。
(64歳/無職)
少しの気遣いで……
電車の中での子どもの対応に優しさを感じますね。
こうした小さな気遣いから人の温かさを知り、その優しさが連鎖していく未来になるといいですね。
※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。
(MOREDOOR編集部)