(2)「湛える」の意味
「湛える」とは、「いっぱいにする。満たす。溢れるほど持つ」といった意味です。
液体や感情に対して、この湛えるは使います。
間違っても、相手を褒める意味をもつ「称える」ではありません。
「湛える」は「称える」と同じ読み方なものの、意味は異なります。
正しく理解しておきましょう。
(『広辞苑』より)
(3)「湛える」の使い方
「湛える」はどのようなときに使うのか、さっそくみていきましょう。
「コップにジュースを湛える」
「満面の笑みを湛える」
「感動するテレビを見て、両方の目に涙を湛える」
日常会話で「湛える」と言うのは少ないです。
しかし、「いっぱいにする」を「湛える」と表現するだけで知的に見えますよ。
(『広辞苑より』)
(4)「湛える」に似た漢字
「湛える」によく似た漢字がありますが、ご存じでしょうか。
「こたえる」と読む「堪える」が「湛える」という漢字によく似ています。
送り仮名も同じなので、間違えやすい漢字といえるでしょう。
しかし、「堪える」と「湛える」はまったくの別物。
「堪える」とは、「我慢する。たえる。現状を維持しつづける」という意味です。
「堪える」は「こたえる」以外にも「たえる」とも読みます。
土偏が「こたえる」、さんずいが「たたえる」。
混乱する前に、頭の中で整理しておきましょう。
(『広辞苑』より)
漢字はたとえ似ていても、まったく読み方が変わってきます。
だからこそ、奥が深くおもしろいのでしょう。
似ている漢字を集め、読み方の比較をしてみるのもひとつですよ。
(恋愛jp編集部)