(2)「回向」の意味
「回向」とは、さまざま意味をもっています。
「自ら修めた功徳を自らの悟りのために、または他者の利益のために巡らすこと」
「仏事を営んで死者の成仏を祈ること」
「浄土教で、称名念仏の功徳を巡らし衆生の極楽往生に資すること」
お墓参りやお葬式の際、死者や祖先に手を合わし、お経を唱えていませんか。
それが回向です。
文字で表すと非常に難しいですが、ごく自然にできていますよ。
回向は、回向文の略でもあります。
回向文は、法会の終わりに、その功徳を自体の成仏や往生、死者の成仏などを巡らし向ける意を表すためのものです。
(『広辞苑』より)
(3)「回向」の語源
「回向」は、サンスクリット語parinamanaが語源となっています。
意味は、「成熟」「変化」「発展」など前向きな言葉ばかりです。
本来、回向は家族のみに功徳を回し向けていました。
今は家族以外の人にも功徳が回し向けられるようになったのは、大乗仏教の発展が大きく関わっています。
これがきっかけで、お経などを唱え、死者に手を合わせること=回向と呼ぶように。
家族が極楽浄土に進めることも大切。
しかし、家族にかかわるすべての人も極楽浄土に進んでほしいですよね。
これぞ、理想の思想といえるでしょう。
(『広辞苑より』)
冠婚葬祭のマナーは知っておかなければならないことばかり。
そもそも知らない、誤った知識は恥をかくことにつながります。
この機会に、マナーなどを再確認してみるといいでしょう。
(恋愛jp編集部)