(2)「普く」の意味
「普く」とは、「すべてにわたって」「広く」という意味があります。
「普」という漢字自体が、「広い」「隅々まで一面に行き渡る」という意味を持っているのです。
「広く一般に行き渡る」を意味する「普及」や、「広く一般に通ずる」という意味の「普通」など、「普」という文字を使用する言葉には同じような意味があります。
また、「普く」は「遍く」と書き表すこともできる言葉です。
「普」と「遍」、2つの漢字を組み合わせた「普遍」という言葉は「宇宙や世界の全体について言えること」を指します。
どちらにおいても、広い範囲において全体を指し示す言葉だと言えるでしょう。
(『広辞苑』より)
(3)「普く」の類義語
「普く」と同じ意味をもつものとして、「満遍(まんべん)ない」という言葉があります。
こちらも、「行き渡らないところがない」「普く行き渡っている」という意味をもつ言葉です。
ただし、「普く」との違いは、「すべてに公平に行き届く」という部分に比重が置かれているところです。
したがって、「平等に」「偏りなく」という意味を強めたいなら、「満遍ない」「満遍なく」を使用すると伝わりやすいでしょう。
(『広辞苑』より)
今回は「普く」の読み方や意味、類義語についてご紹介しました。
「普く」という言葉は、小説やエッセイなどで目にする機会があるかもしれません。
ビジネスや日常会話で使うシーンが少ない言葉ではありますが、覚えておくことで語彙力を高めることができるでしょう。
(恋愛jp編集部)