「好きな人はいます。でも恋愛ではありません」注目を浴びない“性的マイノリティ”の当事者は今

「好きな人はいます。でも恋愛ではありません」注目を浴びない“性的マイノリティ”の当事者は今

恋愛感情をほとんど持たない「アセクシュアル」という存在を、ご存知ですか?
多くの人々には馴染みの薄いこの概念について、私たちはどう向き合うべきなのでしょうか。
この記事では、アセクシュアルの人々の体験談を交えつつ、国際的な性教育についてもご紹介します。
※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。

19歳Cさんの場合

私は人を恋愛的に好きになったことがありません。
人として好きな人はいます。でも恋愛的とは少し違いました。
友達が恋人の話をする度に、私にはその恋愛の感覚が分からなかったため、話についていくのに苦労し、恋愛トークが繰り広げられる場にいることは苦痛でした。

恋愛トークが苦手と感じた経験は?

はい、あります。通っている学校が女子学生のみで、話の流れで好きな人いないの?と恋愛トークになることが多いです。
電話がかかってきたり、LINEの通知が来ると『男か?笑』とふざけて聞かれることも珍しくありません。
でも私は恋愛経験がないため、その話に乗るのが難しいから苦手だなと感じます。

アセクシュアルの社会的認知度はどう感じますか?

認知度はあまりないかなと思います。
私のように悩んでいる人がインターネットで検索して初めて知るものではないでしょうか。
学校で学習することもないので認知度は低いのかなと思います。

社会にどんなことを期待しますか?

まず学校でちゃんと小さい頃から教育することだと思います。
早い人は小学生辺りで自分の性的マイノリティーに気がつくので、小さい頃から色々な人がいることを教育すべきだと思います。
そうでなければLGBTQの人は異物扱いされてしまいます。
(19歳/大学生)