「2人で一緒に生きていくと決めた」ダブルドレスでの結婚式を叶えた女性同士のカップル。実感した結婚式の意義とは

「2人で一緒に生きていくと決めた」ダブルドレスでの結婚式を叶えた女性同士のカップル。実感した結婚式の意義とは

そして迎えた結婚式

こてぃもかさんカップルは、挙式の際に二人とも純白のウエディングドレスを着用。
お色直しでは、もかさんがカラードレスを、こてぃさんはパンツスタイルで登場しました。

参列者からは「絵が華やか」「いろんなパターンが見られて素敵!!」と思いがけない声をもらえたのだとか。

式には、親族のほか、仲の良い友人だけを呼んだお二人。
性別は関係なく、当たり前に自分たちを祝福してくれたことに強く幸せを感じたといいます。

結婚式を終えた感想は?


「結婚式を終えて、改めて“2人で生きていくんだな”と実感しました。
自分だけじゃなくて、まわりもそれを実感してくれたように感じています。

また、皆から普通に“おめでとう”とお祝いしてもらえたことがとても嬉しかったです。
結婚式をやって本当に良かったと思っています。」

そう振り返るお二人にとって、結婚式は人生の次のステップへ向けた大切な大切なイベントになったようですね。

セミナーへの登壇も


こてぃもかさんは、結婚準備情報サイト『マイナビウエディング』によるLGBTQ+の理解増進プロジェクト『OVER THE RAINBOW WEDDING』に協力しています。

『OVER THE RAINBOW WEDDING』では、「すべての人の結婚を祝福する」という基本方針のもと、結婚式場やジュエリーショップへ向けたセミナー実施やハンドブック制作を行い、LGBTQ+フレンドリーな結婚式場やジュエリーショップを検索できるサイトをオープンさせました。


こてぃもかさんは、プロジェクトの中核である「ウエディング関連企業からの質疑応答に応えるセミナー」へ登壇されました。

プロジェクトで印象に残っていることは?


「まず、当事者じゃない人たちが動いてくれることがとても嬉しかったです。
セミナー当日は“気を使いすぎず、個として接してもらいたい”ということを伝えさせていただきました。
その結果、“新郎様新婦様ではなく、普通にお名前でお呼びすればよいんですね”といった声があり、特別視しなくても大丈夫だと伝わったんじゃないかと思います」と語ってくれました。

LGBTQ+と一括りに語るのは難しい

「私たちはあくまで一例であって、自分たちの想像もつかないことで悩む方も多くいます。
LGBTQ+と一括りにして対応するのではなく、あくまでその人一人一人と接していただけるとありがたい」とも話してくれました。

気にしない人も、気にする人もいる

また、LGBTQ+フレンドリーな結婚式場かどうかは、こてぃもかさんはとくに気にしていなかったそうです。

「私たちはLGBTQ+フレンドリーかどうかを気にして式場や企業を探したことはありません。
ただ、HPにバッジや同性カップルの写真があるかなどを見る方もいると思います。

私たちのように気にせずどんどん問い合わせできる人ばかりではないので、
例えばダブルドレスの場合はいくら、タキシード2着の場合はいくらなどHPで金額提示があると本当に親切だなと思うし、式場探しのハードルが下がって良いなと思います」と、教えてくれました。

結婚式をあげるか迷っている方へむけて


「結婚式は無理にあげなくてもよいけれど、私たちはあげてよかったから、とってもおすすめです。
自分たちだけではなく、まわりの意識も変わったし、何よりパートナーのことを家族行事に当然のように呼んでもらうキッカケになってよかったです!」と太鼓判を押したお二人。

こてぃもかさんは、パートナーシップ宣言を書いた時に、「婚姻届も書こう」と婚姻届にも同時に記入されたそうです。
そしてパートナーシップ宣誓書を飾っている額縁の裏に、その婚姻届はしまってあります。

「いつか同性婚が法的に認められたら、あの時書いた婚姻届を出せたらいいな」と語ったお二人。

「私たちの夢は、音楽を気軽にできる防音室のある家を建てることです!まだまだなんですけどね」
お二人の間には、お互いを信頼しあったパートナーならではの幸せな空気が流れていました。

皆さんはこのお二人のストーリーを、どう感じましたか?

(MOREDOOR編集部)